手作り人形の魅力とは人が向き合うことで生まれる価値第3章 手仕事の価値を知る
土田人形は、現在も職人の手によって一つひとつ作られています。手作りという言葉を聞くと、「温もり」や「個性」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、土田人形が大切にしているのは、単に手で作ることではありません。
人形一つひとつと向き合い、最後まで人の手で仕上げること。それが、土田人形のものづくりです。
手作りだから価値があるのではない
ものづくりには、さまざまな方法があります。機械によって正確に作られるものにも、多くの人へ届けられるという価値があります。
一方で、土田人形では、受け継がれた型を使いながらも、一つひとつ職人の手で仕上げています。
それぞれ異なる価値があるからこそ、土田人形は今も手仕事を大切にしています。
最後まで人が向き合う
- 原型を作ること
- 土を型へ流し込むこと
- 焼成を見守ること
- 色や柄を描くこと
- 面相を描き、人形に表情を与えること
どの工程にも、人が判断し、人が向き合う時間があります。土田人形のものづくりは、最後まで人の手と目で仕上げられています。
手仕事が生み出すもの
人が仕上げるからこそ、一つひとつに少しずつ違いが生まれます。
その違いは、同じものを作れないということではなく、それぞれに個性が宿るということ。
- やさしい表情
- 凛とした表情
- どこか愛嬌のある表情
そうした小さな違いが、人形との出会いを特別なものにしています。
暮らしの中で育つ価値
土田人形は、飾った瞬間に完成するものではありません。毎年飾り、季節を迎え、暮らしの中で少しずつ愛着が深まっていきます。人が向き合って作った人形だからこそ、人もまた、その人形と向き合いながら暮らしていく。
それもまた、土田人形ならではの価値なのかもしれません。
土田人形が大切にしているのは、手作業そのものではありません。一つひとつの人形と向き合い、最後まで人の手で仕上げることです。
その積み重ねが、それぞれ異なる表情や個性を生み、長く暮らしに寄り添う土田人形ならではの価値につながっています。